死装束と死化粧について

死装束と死化粧について

死装束とはどんな衣装なのでしょうか?

あれです、あれ!
幽霊が着ている服です!

白い着物に、頭には三角の頭巾をしていますよね。あれが死装束です。
古来の考え方では、死んだ後、無事に三途の川を渡ることができなかった方が、幽霊となってこの世をさまようとされていたのでしょう。

残された家族は、故人が無事に三途の川を渡れるように、旅路の準備をするのです。
これが追善供養であったり、死装束だったりするわけです。

さて、無事に三途の川を渡るにはどんな準備が必要なのでしょうか?

仏式の場合、死装束には経帷子とよばれる着物を着用します。宗派にあわせた真言や経文が記されたものもあります。
合わせは左前(故人から見ると右前)にします。

そして、完全防備とする為に、手甲、脚絆、三角布、白足袋、草鞋(左右逆に履かせる)を装着します。修行僧や巡礼者の格好ですね。

ただし、
「うらめしや~」を連想させる三角の頭巾に関しては、最近は使用されないことが多いようです。
お顔の印象が変わってしまいますからね・・・。

更に、首からは頭陀袋をかけ、中に六文銭を入れます。
本当に入れてしまうと火葬場で怒られてしまいますので、仮に古銭をもっていても、印刷された六文銭を入れるようにしてくださいね。

この六文銭は、三途の川の渡し賃だと言われています。
三途の川は船で渡るんですかね?
しかも、偽銭で・・・。

と、ここまで説明してきてなんですが、最近では特に無宗教層を中心に、死装束として故人が愛用していた着物や洋服を着せることが多くなってきました。
着慣れない死装束や、履き慣れない草鞋では、故人の旅立ちが窮屈であろうとの考え方でしょうか。

さて、故人の死装束を整えるのと同時に、死化粧を施してあげます。
男性の場合は、ヒゲを剃り髪型を整えます。
女性の場合ですと、髪を整え、薄化粧を施します。

また、入院加療後の死の場合など、元気な頃のお顔とはかけ離れてしまっていることも多いので、この場合納棺師などのプロに依頼することで、びっくりするぐらいきれいにお顔を整えてくれますので、検討してみるのも良いかもしれません。