現代の湯灌と湯灌師

現代の湯灌と湯灌師

日本人はお風呂が大好きだ!
と言われます。

実際、休日の贅沢の定番といえば温泉ですよね。
私も温泉大好きです。
各地に健康ランドなどと呼ばれる入浴施設もでき、連日にぎわっていますね。

日本人のお風呂好きを象徴するかのように、「湯灌」の手法も様変わりしてきました。

湯灌とは、葬儀を迎えるご遺体をきれいに洗い清めることを言い、以前はタライに張られた水に湯を差し(逆さ湯:逆さごとのひとつ)、その湯でご遺族がその手でご遺体を清めていきました。
湯灌はご遺体を清潔にすることはもちろんですが、古来の埋葬形式であり座棺と呼ばれる座ったまま納める棺に納めやすいように、硬直を和らげる意味もあったとされています。
その他にも、深く深く悲しみに暮れるご遺族が、湯灌により故人と触れ合うことで、無意識のうちに気持ちの整理(切り替え)のきっかけとなるとも言われています。

さて、現代の湯灌です。
お風呂好きの日本人が、故人の旅立をきれいさっぱりとした身体で迎えさせてあげたい!と思うのは当然といえば当然かもしれません。
本来、弔問客などの目に触れる個人のお顔は別としても、身体まできれいにする意味はあまりありません。これはやはりご遺族の心情なのです。

現代の湯灌では、ご遺族がご遺族だけの手で・・・
というのは少なくなり、代わりに「湯灌師」または「納棺師」と呼ばれる方々が活躍しています。
葬儀社がここを兼務する場合もあれば、葬儀社から専門の湯灌師に依頼することもあります。

葬儀社や専門の湯灌師に依頼した場合、介護などの現場で採用されている移動式のお風呂を使用します。
ご自宅はもちろん、葬祭会館などでも利用することができるのでとても便利ですね。

実際の湯灌では、故人の肌の露出がないように考慮されたうえでお着物を脱がせ、湯船に移し、洗髪や清拭が行われます。
ご遺族も柄杓などで湯をかけたりタオルで擦るなどしてこれに参加します。

これが現代の湯灌です。
この後、納棺前にご遺体の着衣やお化粧などを整えます。
不思議と、湯灌のあとの故人の顔が生前の顔に近づいたとお感じになる方が多いようですよ。

私もいずれ訪れる両親の葬儀の際には是非とも・・・。と思います。
ちなみにお値段は、5万円~8万円ぐらいが相場でしょうか。